検証してみる
では、これまでに作成した文書を見ていきましょう。
「Normal」テンプレートが標準の状態に戻った状態であることを念頭に入れながら見ていくことにしましょう。
「文書①」と「文書②」を比較してみる
「文書①」と「文書②」を開いてみましょう。
どちらも、同じ余白のまっさらな文書です。がしかし、文字を入力してみるとどうでしょうか。
「文書①」に文字を入力すると「MS明朝」(半角文字は「Century」)になりますが、「文書②」に文字を入力すると「メイリオ」になります。
このことから、同じテンプレートに紐づいた文書でありながら、新規作成した当時のテンプレートのスタイル設定が、そのまま維持されている、ということがわかります。
「文書②」と「文書③」を比較してみる
次に、「文書②」と「文書③」を開いてみましょう。
どちらもまっさらな文書ですが、余白が異なっていますね。
文字を入力してみると、どちらも「メイリオ」になります。
このことから、同じテンプレートに紐づいた文書でありながら、新規作成した当時のテンプレートのページ設定が、そのまま維持されている、ということがわかります。
また、スタイル設定については、「文書①」と「文書②」の比較結果から得られた結果と、同じ結果が得られていることがわかりますね。
「文書③」と「文書④」を比較してみる
続いて、「文書③」と「文書④」を開いてみましょう。
どちらの文書も余白は同じですが、「文書④」は落書きされていますね。
また、文字を入力してみると、どちらも「メイリオ」になります。
このことから、同じテンプレートに紐づいた文書でありながら、新規作成した当時のテンプレートの落書きが、そのまま維持されている、ということがわかります。
また、スタイル設定とページ設定については、これまでの比較結果から得られた結果と、同じ結果が得られていることがわかりますね。
「文書①」~「文書④」を順番に開いてみる
そういえば、マクロとクイックアクセスツールバーをせっかく仕込んだのに、検証してませんでしたね。
早速、「文書①」から「文書④」を順番に開いてみましょう。
どのファイルを開いても、ウィンドウの左上に何かボタンが増えていますよね。
そのボタンを押してみると、「Hello world.」と書かれたダイアログが表示されましたでしょうか。
マクロを呼び出すもう一つの方法として、[Alt]+[F8]を押して〔マクロ〕ウィンドウを開いて〔マクロ〕ウィンドウから選択して実行する方法があります。
せっかくなのでこの方法も試してみましょう。
このことから、テンプレートに紐づいたファイルは、いつ作成されたかどうかに関わらず、テンプレートに備わっているマクロやクイックアクセスツールバーを利用できる、ということがわかります。
なお、「Normal」テンプレートは特別なテンプレートですから、「文書①」~「文書④」以外の、どんなファイルを開いたときでも、「Normal」テンプレートに仕込まれたマクロやクイックアクセスツールバーを利用することができます。
「Normal」テンプレートを元に戻してみる
検証の後片付けを兼ねて、「Normal」テンプレートを元に戻してみましょう。
Microsoft Word®が終了していることを確認し、「Normal」テンプレートを消してみましょう。
もう一度「文書①」~「文書④」を順番に開いてみる
「Normal」テンプレートを再び標準へ戻したところで、もう一度、「文書①」から「文書④」を順番に開いてみましょう。
先ほどあったはずのウィンドウの左上のボタンが、消えていることが確認できたでしょうか。
マクロを呼び出すもう一つの方法も試してみましょう。
[Alt]+[F8]を押して〔マクロ〕ウィンドウを開くと、先ほどあったはずのマクロが消えていますね。
このことから、テンプレートに紐づいたファイルは、いつ作成されたかどうかに関わらず、テンプレートに備わっているマクロやクイックアクセスツールバーを利用できることが、確かなものとなりました。
「文書⑤」を開いてみる
そういえば、「文書⑤」というファイルも作っていましたね。
早速開いてみましょう。
「文書⑤」は、マクロとクイックアクセスツールバーを仕込んだ当時の「Normal」テンプレートから作成された文書です。
ページ設定やスタイル設定のように、新規作成したときにコピーされているのであれば、「文書⑤」を開いたときに左上のボタンが表示されるはずですよね。
あるいは、[Alt]+[F8]を押して〔マクロ〕ウィンドウを開けば、マクロが表示されるはずですよね。
結果はどうでしょうか。
マクロもクイックアクセスツールバーも、まったく表示されないことが確認できましたでしょうか。
このことから、テンプレートに備わっているマクロやクイックアクセスツールバーは、テンプレートを使用して新規作成した文書にはコピーされない、ということがわかります。
「Normal」テンプレートのファイルをバックアップした方は、ここでバックアップした「Normal」テンプレートを元に戻してください。