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テンプレートを使用して混乱した頭をさくっと解決(Microsoft Word)(その2)

このページは、2016年11月11日現在の情報に基づいて掲載しております。
情報の信頼性は、法令の改正や温暖化の進行具合、摂取したコラーゲンの量、ムカデがどの足から歩き出したか等の様々な事象の影響を受け、日々刻々と常に変化しております。

さてさて、Microsoft Word®で文書を作成するときは、必ずテンプレートを使用しているということをご理解いただけたところで、「んじゃあテンプレートってそもそも何?」って疑問が出てくる頃かと思います。
早速、テンプレートとは何か、見ていくことにしましょう。

と、その前に、先ほど「白紙の文書」は「Normal」テンプレートを使用しているとお話しましたが、この「Normal」テンプレートについて、触れておきます。

「Normal」テンプレートは特別なテンプレート

テンプレートとは、文書と同じように、Microsoft Word®で作成された1つのファイルです。
つまり、テンプレートにも、文書と同じように、ファイルという実体が存在します。
例えば、「Normal」テンプレートは、次の場所にあります。

  • Microsoft Windows®XP以前

    • Microsoft Word®2003以前
      C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Microsoft\Templates\Normal.dot

    • Microsoft Word®2007以降
      C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Microsoft\Templates\Normal.dotm

    ※ユーザプロファイルの場所を変えている方は、読み替えてください。
    ※エクスプローラの〔フォルダーオプション〕で〔登録されている拡張子は表示しない〕のチェックを外していない方には、「Normal」とだけ表示されます。

  • Microsoft Windows®Vista以降

    • Microsoft Word®2003以前
      C:\Users\<ユーザ名>\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dot

    • Microsoft Word®2007以降
      C:\Users\<ユーザ名>\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dotm

    ※ユーザプロファイルの場所を変えている方は、読み替えてください。
    ※エクスプローラの〔フォルダーオプション〕で〔登録されている拡張子は表示しない〕のチェックを外していない方には、「Normal」とだけ表示されます。

Microsoft Word®で文書を作成して保存すると、「.doc」、「.docx」または「.docm」という拡張子が付きます。
一方、テンプレートは、拡張子が「.dot」、「.dotx」または「.dotm」になります。
Microsoft Word®2007以降では、マクロを含むことができない文書は「.docx」、マクロを含むことができる文書は「.docm」となりますが、テンプレートも同じように、マクロを含むことができないテンプレートは「.dotx」、マクロを含むことができるテンプレートは「.dotm」となります。
「Normal」テンプレートは「.dotm」ですので、マクロを含むことができるテンプレート、ということになります。

マクロと聞くと、セキュリティに敏感な方は「危険なファイル!」と思うことでしょう。
しかしご安心ください。初期状態の「Normal」テンプレートには、マクロは含まれておりません。
あくまで、ユーザがマクロを作って保存できるように「.dotm」としているのだと思います。

見出しに「Normal」テンプレートは特別なテンプレートと書きましたが、「Normal」テンプレートに含まれるマクロや、「Normal」テンプレートに設定したショートカットキーやクイックアクセスツールバーは、そのPCで開くすべての文書で使用することができます。
仕事でしばしば、文書に設定されたスタイルの一覧を取得する必要に駆られる僕は、スタイルの一覧を取り出すマクロを「Normal」テンプレートに仕込んでいたりしますが、そういう使い方ができるように、Microsoft®さんは「.dotm」という拡張子で「Normal」テンプレートを用意してくれた、ということのようです。

「Normal」テンプレートは削除しても再生する

「Normal」テンプレートのもう一つの特徴として、「Normal」テンプレートの実体のファイルを削除しても、次にMicrosoft Word®を起動したときに勝手に再生する点が挙げられます。
「Normal」テンプレートも1つのファイルですから、使用しているうちに壊れてしまうこともあります。また、「Normal」テンプレートそのものを書き換えたりしていくうちに「標準ってどうだったっけ?」なんてこともよく耳にする話です。

Microsoft Word®が起動していない状態で、試しに今ある「Normal」テンプレートの名前を変えて、Microsoft Word®を起動してみてください。
新たに「Normal」テンプレートが作成されたことをご確認いただけることでしょう。
再生することを確認したところでMicrosoft Word®を終了し、新たに作成された「Normal」テンプレートを削除して、「Normal」テンプレートの名前を元に戻しておきましょう。

この「Normal」テンプレートの実体のファイルを消すことで、もともとの状態に戻せるということを押さえておいてください。
いじりすぎてわけがわからなくなったときや、Microsoft Word®が不安定になったときなどの解決策として使えます。
ただし、「Normal」テンプレートに入れておいたマクロなども消えてしまいますので、削除する前に「Normal」テンプレートをバックアップしておくことをお勧めします。

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