生まれてこの方、音楽は長らく聴く専門でありましたが、ひょんなことからSteinberg社のオーディオインタフェースを購入する機会が訪れまして、同梱ソフトウェアであるCubase 10.5 AI/LEをインストールすることになりました。
PCのソフトウェアをインストールするという行為そのものは、これまでの人生の中で幾度となく重ねてきたわけでありますから、特にインストーラが進化を遂げた現代にあっては、いつものようにさくっとインストールできるものとばかり思っておりました。
そう、あの忌まわしき「タスクが失敗しました。」が列記されたダイアログを目にするまでは。
インストーラの入った15GB近いZIPファイルのダウンロードなんてまだまだかわいいもので、そのZIPファイルを展開する行為も「まぁそんなこともあるかな」程度に捉えてワクワクしていたあの瞬間に帰りたい。
さてさて、いつものごとく前置きが長くなってしまいましたが、次のすべてに当てはまる事象に直面している方は本稿にてさくっと解決できると思います。
- Cubase 10.5 AI/LEそのものはインストールに成功している(起動することができる)。
- オーディオインターフェースも認識されている(オーディオインターフェースにマイクなどを接続して、Cubaseで音を拾うことができる)。
- VSTインストゥルメントトラックを追加できる。
- しかし、VSTインストゥルメントの音色を選ぶ画面に音色が何も表示されない。
- MIDIパートを作ってMIDI機器叩いても、当然音が出ない。
VSTサウンドは、インストーラでインストールできない(場合がある)
このような事象に直面して懸命にググった結果、次のページにたどり着きました。
そうです、これが解決策です。
【Cubase 10 シリーズ】Cubaseの音色コンテンツを手動でインストールする方法は?(Windows) - ヤマハ
冒頭に次のような一文があります。
しかしながら、まれにコンピューターによっては、セキュリティソフトなどがインストールを阻害し、一部の音色コンテンツが正常にインストールされない場合がございます。
僕は2台のPC(いずれもWindows 10)にインストールする機会がありましたが、2台とも同じ事象になりましたので、僕の中では「必ず起きる事象」となっております。
少なくとも、Windows 10では必ず起きると思っておいた方がよさそうです。
VSTサウンドを、手動でインストールする
すでに上記のYAMAHAさんのページに答えが出ておりますが、何らかの事情で見られなくなったときに備えて、手順を書いておきます。
Cubaseの初期設定ファイルをリセットする
次のページに手順がありますが、先ほどと同じ理由で手順を書いておきます。
【Cubase 10 シリーズ】Windows 10環境におけるCubaseの「初期設定ファイルのリセット」方法は? - ヤマハ
以上で、手動インストールは完了です。
お疲れさまでした。
Windows Server 2016にもインストールできる!?
諸事情により、Windows Server 2016のPCにインストールすることができないか検証する必要に迫られまして、実際にインストールしてみました。
僕の環境では、Windows 10と同様に上述の手動インストールを行う必要はあるものの無事にインストールが完了し、動作することを確認しております。
ポイントとしては、オーディオインタフェースのドライバをインストールできるか、Cubase AI/LEをインストールできるか、VSTサウンドをインストールできるか、といったところでしょうか。
ちなみに、Windows Server 2016の場合、ネットワーク上の共有フォルダにあるVSTサウンドをインストールすることはできないようです。
ローカルディスクへコピーすればインストールすることができました。
なお、Windows Server 2016での動作はメーカー保証の対象外であり、当然ですが僕も保証できませんので、あくまでもご自身の責任の範囲内でお楽しみください。